地球内部を構成する物質の密度が場所によって異なることを反映して,重力値も場所によって変わります.図は岩木山周辺での重力値の分布(白丸は測定地点)です.図を見ますと,重力値は岩木山の山頂下で大きくなっていることがわかります.この図では地形が盛り上がっていることの効果は除かれていますので,岩木山の下では密度の大きな岩石が盛り上がった形をしていることを示します.
 
 
岩木山周辺の重力異常
理工学部1号館1階の振子室には,「基準重力点」が設置されています.理科年表に掲載されている弘前の重力値は,この基準重力点での値です.この点では今年9月に国土地理院による重力測量が行われました.写真はその時に使用された重力計です.黒い円柱部分の中で物体を落下させ,落下にかかった時間を精密に測ることで重力値が求められます.
 
理工学部1号館の基準重力点における重力測量.
 
岩木山周辺での重力値(ブーゲー異常)の分布.田中・他(弘前大学理工学研究報告,第8巻,2006)による.