弘前大学理工学部月刊ホ−ムペ−ジ2003年9月号企画

青森県周辺域における地震波動伝播のアニメ−ション化(担当:理工学部附属地震火山観測所)

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 私たちが地震の揺れを感じるのは地震波が伝わってくるためですが,実際に伝わる様子をイメ−ジするのは簡単ではありません.しかし,高密度な地震観測網ができたおかげで,それをアニメ−ションとして見ることができるようになりました.ここでは,いくつかの例を見てみましょう.


[例1]2001年8月14日に青森県東方沖で発生した地震(マグニチュ−ド6.2)
地震発生〜1分間の様子(1.5MB)(地中観測デ−タの上下動成分を利用)
地震発生20秒後〜1分間の様子(1.5MB)(地中観測デ−タの3成分記録を合成)
地震発生20秒後〜1分間の様子(1.5MB)(地表観測デ−タの3成分記録を合成)
地震発生2分後〜の1分間(1.5MB)(地中観測デ−タの3成分記録を合成)
地震発生5分後〜の1分間(1.5MB)(地中観測デ−タの3成分記録を合成)
地震発生10分後〜の1分間(1.5MB)(地中観測デ−タの3成分記録を合成)
地震発生22分後〜の1分間(1.5MB)(地中観測デ−タの3成分記録を合成)
 
[例2]2002年5月12日に岩手県南部で発生した地震(マグニチュ−ド5.1)
地震発生〜90秒間の様子(それぞれ2.3MB)(地中観測デ−タの3成分記録を合成)
  [生波形1〜2Hz][2〜4Hz][4〜8Hz][8〜16Hz
地震発生90秒後〜90秒間の様子(それぞれ2.3MB)(地中観測デ−タの3成分記録を合成)
  [生波形][1〜2Hz][2〜4Hz][4〜8Hz][8〜16Hz
 
[例3]2002年6月29日にウラジオストック付近で発生した地震(マグニチュ−ド7.2)
地震発生100秒後〜90秒間の様子(それぞれ2.3MB)(地中観測デ−タの3成分記録を合成)
  [生波形][1〜2Hz][2〜4Hz][4〜8Hz][8〜16Hz
 
[例4]2002年9月3日に青森県西部で発生した地震(マグニチュ−ド6.2)
地震発生〜90秒間の様子(それぞれ2.3MB)(地中観測デ−タの3成分記録を合成)
  [生波形][1〜2Hz][2〜4Hz][4〜8Hz][8〜16Hz
地震発生90秒後〜90秒間の様子(それぞれ2.3MB)(地中観測デ−タの3成分記録を合成)
  [生波形][1〜2Hz][2〜4Hz][4〜8Hz][8〜16Hz
 
(注1)各アニメ−ションの見方については,こちらを参照して下さい.
(注2)2001年8月14日に発生した地震のアニメーションについて,簡単な解説文はこちらにあります.併せて参照して下さい.
(注3)2002年5月12日,2002 年6月29日,2002年9月3日に発生した地震のアニメーションについては,参考文献[3]及び[5]を参照して下さい.
[例1]では,基本的に震央に近い側から遠方へと地震波が伝わっていき,遠方になるほど揺れが小さくなる様子が示されています.それに対し,例えば[例4]では,震央とは反対側の太平洋沿岸部で相対的に強く揺れる様子が認められます.このような現象は異常震域と呼ばれます.また,局所的に強い揺れを示す場所が共通して認められますが,これは地盤の効果によると考えられます.このように震央から離れた場所でも強く揺れる場合もありますので,実際の地震においても注意が必要です.

参考文献

[1]梅澤 香,2002,地震動のアニメ−ション化の試み,平成13年度弘前大学理工学部地球環境学科卒業研究.
[2]片岡俊一・渡辺和俊,2002,地震動の時空間分布の表示,弘前大学総合情報処理センタ−公報HIROIN,No.19,37-43.
[3]渡辺和俊,2002,アニメ−ションから見た東北地方北部における深発地震の波動伝播,2002年度日本地震学会秋季大会講演予稿集A55.
[4]渡辺和俊・梅澤 香・片岡俊一,2002,青森県周辺域における地震波動伝播の可視化,2002年地球惑星科学関連学会予稿集S045-P012.予稿集原稿(PDF版)<日本語版><English
[5]渡辺和俊,2003,アニメ−ションから見た東北地方北部における深発地震の波動伝播,月刊地球2003年8月号「新・地震波形解剖学」, 599-603, 海洋出版.

謝辞

 このペ−ジに掲載されているアニメ−ションは,独立行政法人防災科学技術研究所Hi-netK-NETKiK-netのデ−タを利用して作成されています.また,作図にはGMTを使用しました.本研究の費用の一部は,弘前大学総合情報処理センタ−研究開発費によりました.記して感謝します.


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